シャムロック
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  • TOEICのリスニングってどうやったら上達するの?
  • どうやったら点数が伸びるの?
  • 勉強していても点数が伸びない!

このように感じたことはありませんか?
TOEICで点数を伸ばすには勉強に莫大な時間を費やすしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。

そこでTOEICリスニングで465点を取得した私の経験を基に400点の取得方法を解説します。
具体的にはリスニング400点を取るのに必要な正解数と、パートごとの必要正解数とそれを実現するための考え方を解説しています。

これを読むメリットはリスニング400点を取るための必要な考え方がわかることです。
また具体的な勉強法については別ページで解説していますのでご興味があればそちらもご覧ください。

結論を言うとリスニングで 100問中83問 正解するば400点を取ることができます。

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8割以上正解しないといけないのか…
そんなに正解できる自信がないなぁ…

あなたは今このように思ったでしょう。
しかし8割以上正解するための考え方を身につけておけば達成できますし、勉強する時間も必要最小限に抑えられます。


それではさっそく見ていきましょう。

尚、戦略はすでにあるので具体的な勉強方法を知りという方は下記の記事を参照ください。

【各パート別】TOEICリスニング400点勉強法・コツ・対策・参考書も

 

結論【100問中83問正解を狙う】

 

TOEICのリスニングで400点を取るための戦略としての結論は 100問中83問正解(正答率83%) です。

その根拠として、TOEICの公式問題集には下記のような参考スコア範囲換算表が掲載されています。

(出典:TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編(音声2枚付)より)

 

これによると「76~80問で330~420点」、「80~85問で360~450点」と表示されています。
したがって

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なるほど、80問正解で420点が取れるのか。

と思うかもしれませんが、ここではリスニング400点を取るという 目標を確実に達成する ためには、厳しい基準で考えることが重要と考えます。

 

具体的には「76~80問で330~420点」の方ではなく、「80~85問で360~450点」の方を基準とします。
さらにこれを分解し、80~85問の5問で450-360=90点の開きがあることから、単純計算をすると90点÷5問=18点/問と計算できます。

こう考えると80問正解で360点という状態からあと3問、つまり54点(=18点×3)加算されれば414点取れるという計算になり、晴れて400点越えを果たすことができます。
つまりまとめるとつぎのようになります。

・換算点範囲は厳しい方を基準とする
 ✕ 76~80問で330~420点
 〇 80~85問で360~450点

・換算点範囲を分解して1問当たりの範囲を求める
 80~85問で360~450点
→ 450-360=90点
→ 90点÷5問=18点/問
→ 360点+54点(=18点×3問)=414点
→ 83問正解で400点越え達成

 

このことから 100問中83問正解できればリスニングで400点を取得できる と言えます。

 

Partごとの必要正解数と正答率はコチラ

Part1… 6問中6問正解(正答率100%)
Part2… 25問中22問正解(正答率88%)
Part3… 39問中31問正解(正答率80%)
Part4… 30問中24問正解(正答率80%)

計100問中83問正解(正答率83%)

では上記の必要正解数と正答率を実現するための具体的な戦略について見ていきましょう!

以下で各パートごとに目標と実現に必要な考え方を紹介しています。

 

Part1

Part1

出題形式

  1. 写真を見る
  2. その写真の内容を説明している文章が流れる
  3. 適切なものを選ぶ

 

目標:6/6(正答率100%)

ここではズバリ 正答率100%である6問中6問正解 を狙います。

下の攻略法で述べますが比較的に難易度は低いパートなので全問正解しておきたいところです。
対策も限られており比較的早期に全問正解を達成できると考えています。

 

実現に必要な考え方:特徴的な単語や熟語を事前に把握

不正解となる要因として、あまり聞き慣れない単語や表現が出ることが挙げられます。
したがってそれらを予め押さえておくことが重要です。

ほんの一例ですが例えばturn on(スイッチなどをoffからonにする), face(顔を向けるという動詞), put away(カバンの中などにしまう), lawn mower(芝刈り機), wheelbarrow(手押し車)などです。

上記の通りあまり聞かない単語であったり、よく考えないとわからない単語であったりしますがそれらを事前に把握しておけば対処が可能です。

 

Part2

Part2

出題形式

  1. 質問が流れる
  2. その回答として適切なものを選ぶ

 

目標 :22/25(正答率88%)

ここでは 25問中22問正解(正答率88%)を狙います。
なぜ100%ではないかというと下記で対策を説明しておりますが、その対策でも対応できない難しい問題が1~2問出るからです。

またその1~2問出る難しい問題は決して対策を立てて取りに行こうとはしないでください。
なぜならこの手の問題は1~2問しか出ないのですが、本気で取りに行こうとするとかなりの労力を必要とします。

一方、2問とも正解したところで大きく点数が伸びないことから完全に割に合わないです。
それなら他の基本的なところを勉強するほうが点数を伸ばすうえでは間違いなく効率が良いと言えます。

 

実現に必要な考え方:文頭部分を正確に聴き取る

Part2で正答率88%を達成するためには下記の3点を押さえておきましょう。

  1. 文頭の5語を正確に聴き取る
  2. 質問で出てきた単語が含まれている選択肢を選ばない

それではそれぞれの詳細について見ていきましょう!

 

文頭の5語を正確に聴き取る

文頭の5語を正確に聴き取ることが効果的な理由は下記の2つです。

理由

①だいたい文頭の5語に疑問詞と主語と動詞がすべて含まれる

②わからない単語が出てくる可能性が低い

 

理由①に関してはだいたい文頭の5語に疑問詞と主語と動詞がすべて含まれることが多いからです。
疑問詞と主語と動詞を聞き取れれば相手の言いたいこと(=大意)が把握できるので、ここを聴き取ることが重要です。

理由②に関して、疑問文を構成する疑問詞と主語と動詞の中で、疑問詞と主語は種類が限られているので新たに調べないといけないという単語が少ないからです。
※ただし動詞に関しては数えきれないほどたくさんあるのでわからないものが出てくるたびに調べる必要はあります。

 

質問で出てきた単語が含まれている選択肢は選ばない

これはいわゆるひっかけ問題と思ってください。
出てきた時点でその選択肢を候補から外してください。
例えば以下のような問題です。

When do you think we’ll hear if we’ve won the Jones account?
(A) I lost my accounting manual.
(B) One of our biggest clients.
(C) Ms. Watson might already know.
 (出典:TOEICテスト公式問題集TEST1、Part2の28問目より)

 

下線箇所のように質問は原形、選択肢は現在進行形となっており完全に同じ形ではないものの、原形は同じ単語です。
このような状況では

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質問にも含まれている単語を持つ選択肢(A)が正解に違いない!

 

と思って(A)を選んでしまいがちですが、答えは(C)です。笑
そうです。ひっかけ問題なのです。

これに関しては

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そういえば質問と同じ単語が含まれている選択肢が出てきたときに、それが正解だったことがないなぁ…

 

という私の経験則です。

この経験則については発売されている旧形式も含めた公式問題集のほとんどの問題に挑戦し、幾度となくこの手のひっかけ問題にひっかかってきたことがベースになっているので、信ぴょう性があると思っています。

 

Part3

出題形式

  1. 二人もしくは三人の会話を聴く
  2. その内容について質問と選択肢が読み上げられる
  3. 適切な選択肢を選ぶ

 

目標:31/39(正答率80%)

ここでは 39問中31問正解(正答率80%) を狙います。
「8割正解するなんてハードルが高い」と感じられるかもしれませんが、下記の実現に必要な考え方を参照すればそのハードルは下がるでしょう。

ただし依然楽なハードルではありませんし、一定の勉強量をこなすことは避けて通れないことは先に申し上げておきます。

 

実現に必要な要素:質問と選択肢を先に読む

①質問と選択肢を読んでから会話文を聴く

②5秒考えてわからない問題は諦める

③質問と選択肢の中のわからない単語や熟語を調べる

④会話文のわからない単語や熟語を調べる

 

質問と選択肢を読んでから会話文を聴く

ここで上記の出題形式を再度おさらいしておきます。

出題形式
  1. 二人もしくは三人の会話を聴く
  2. その内容について質問と選択肢が読み上げられる
  3. 適切な選択肢を選ぶ

 

質問と選択肢を読んでから会話文を聴くというのは、上記の出題形式を下記の要領で進めていくということを意味しています。

質問と選択肢を読んでから会話文を聴くパターン
  • 質問と選択肢を先に読む
  • 二人もしくは三人の会話文を聴きながら適切な選択肢を選ぶ
  • 会話文の内容について質問と選択肢が読み上げられている間に、次の問題の質問と選択肢を先に読む
  • 以下繰り返し

 

つまりは 問われる内容を事前に知っている状態で会話文を聴く状態に持っていく ことが狙いです。
そのメリットは正解率が高くなります

また事前に質問と選択肢が分かっていれば、問われている内容が会話文に出てきた瞬間に回答できるのでより短い時間で回答できます。

一方で出題形式パターンである会話文を聞いてから質問と選択肢を見たときに、一瞬「なんだったっけ?」と思い出す作業をはさむことがあります。

このような場合わずかですが時間をロスして次の問題に支障をきたす可能性ががありますし、最悪の場合すぐに思い出せず失点につながる可能性すらあります。

 

5秒考えてわからない問題は諦める

Part3とPart4は1つの会話分に質問が3つ付いてくる形が1つの設問という単位になっています。

そこでもし1つ目の質問の答えに悩んで時間をかけてしまったとしましょう。

その場合、2つ目と3つ目の質問に答えている間に次の設問の会話文が始まってしまい、その結果まともに会話文を聴くことができないようになってしまった場合、次の設問を3つとも落としてしまうということになってしまいます。

そのような状態では80%の正答率を確保することは非常に難しいです。

 

したがって次の設問を3つとも落としてしまうぐらいならば、目の前の1問を諦め次の設問に万全の態勢で臨む方が全体的には高得点に繋がります。

次の設問にスムーズに取り組むための目安として、5秒悩んでわからない場合はペースを保つために諦めると予め決めておくことが冷静に試験を進めるコツです。

 

質問と選択肢の中のわからない単語や熟語を調べる

問と選択肢においては、会話文と比べると出てくる単語の範囲がかなり限られています。

例えば質問でよく出てくる単語はimply(意味する), mention(言及する), suggest(提案する), offer(申し出る)などが挙げられますが、mentionはグループLINEでもよく使う機能(グループの中で特定の人に向けて「言及する」もの)であったり、offerなんかは「オファーする」と言っても自然に通じるほどみんなが知っている単語であったりするものも多いです。

 

したがって会話文と比べるとわからない単語が出てくる可能性が低いことから、調べる単語数が少ないため能力がつきやすく、早く読めるようになりやすいと言えます。

そしてこの能力がつくとPart3とPart4全体の質問と選択肢を読む速度が上がります。
効果が影響する範囲が広いため、すごく費用対効果が高いと言えますよね。

 

会話文のわからない単語や熟語を調べる

Part3とPart4では出題される会話やアナウンスの場面が非常に多岐にわたるので調べることが膨大な量になります。

したがって焦らずじっくりと取り組む必要があります。
しかしここでは残念ながら近道となるような手段はあまりなく、わからない単語や熟語を徹底的且つ何度も調べ上げて少しずつ身につけていくしかありません。

同じ単語を何度も調べていくことは精神的にもダメージが大きく感じる場面もあり、そんなときには

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何度も単語調べても全然覚えられないし、自分って向いてないんじゃないかなぁ…

 

という思考になるときもあると思うのですが、安心してください。
一部の天才を除いては全員簡単にはすぐに覚えられません。
私は要領が悪い方ですが、新しい単語を覚えるためにはだいたい5回ほど調べるというプロセスを踏んでいました。

新しい単語を調べたときの1回目から5回目の心境の変化が以下のような感じです。

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1回目…へぇ~こういう意味なんだ~
2回目…あれ?これ前に調べたような気するなぁ
3回目…これ前に調べたけどなんだったっけ?
4回目…これ絶対何回か調べたけど意味が思い出せないなぁ
5回目…これ確かこういう意味じゃなかったっけ?

 

こんな感じに要領が悪い人間でも5回も調べればそこそこ覚えられます。
もちろん要領が良い人はより少ない回数で覚えられると思いますので、その場合は自分は要領が良いほうだと是非胸を張ってください。

 

Part4

出題形式

  1. アナウンスを聴く
  2. その内容について質問される
  3. 適切な選択肢を選ぶ

 

目標 :24/30(正答率80%)

ここでもPart3同様 正答率80%の30問中24問正解 を狙います。

 

実現に必要な要素: 質問と選択肢を先に読む (Part3に同じ)

Part3と同じで質問と選択肢を先に読んだうえでアナウンスを聴くというのがpart4の主な戦略です。
基本的に出題形式の「1.」の部分で会話文を聴くのがPart3、アナウンスを聴くのがPart4という違いがあると認識してもらえればOKです。

内容はPart3と同じなので割愛します。
気になる方や「なんだったっけ?」という方は上のPart3の部分をご覧ください。

 

リスニング400点を取るための必要正解数と考え方

いかがででしたでしょうか。
今一度リスニング400点を取るための必要正解数と考え方の最も重要なものを下記の表にまとめました。

必要正解数必要正答率実現に必要な考え方
リスニング全体83 / 10083%
Part16 / 6100%聞き慣れない単語や表現を事前に把握しておく
Part222 / 2588%文頭の5語を正確に聴き取る
Part3 31 / 3980%質問と選択肢を読んでから、会話文を聴く
Part424 / 3080%質問と選択肢を読んでから、アナウンスを聴く

 

これを読んでリスニング400点を取るために必要な考え方が把握できたら早速勉強にかかりましょう!
別ページで具体的な勉強法についても解説しておりますので興味がある方は是非そちらもチェックしてみてください。

この内容を読んで一人でも多くリスニング400点取得者が増えることを心から祈っております!

また私はTOEIC学習においてはスマホ一台でどこでも学習できるスタディサプリをオススメしています。
14日無料体験できる点も嬉しいですよね。
興味がある方は是非そちらも併せてチェックしてみてください。

 

また本記事で基本戦略や考え方がわかったら次は【各パート別】TOEICリスニング400点勉強法・コツ・対策・参考書もを参照して具体的な勉強方法をご確認ください。

TOEICしないといけないけどそもそも勉強時間を確保できないという方は【今日からできる】勉強に活用可能スキマ時間6選を参照して勉強時間の確保を試みてください。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

投稿者: シャムロック

30代男性。 TOEICリスニング最高465点(最高得点は990点満点815点)。 大学生の時に受験したTOEICは350点(990点満点)。 現在は宿泊業に従事し、ブロークイングリッシュで外国人宿泊客と必死にコミュニケーションする日々を送る。